院長の独り言「O脚をバランスする」
今日は「O脚」に関するお話し。
O脚で悩まれる若い方や、変形性膝関節症でガニ股になってしまったご老人は多く見受けられます。
股関節からの問題や筋力低下などはもちろん絡んでいますが、本日は足から少し考えてみます。
「距骨」という骨があります。
足首の付け根部分の骨ですが、ここは以前のブログでも書いているように筋肉の付着がない珍しい骨です。ジャグリングをするピエロが板と板の間に筒をはさみ、その板の上に乗っかって左右にバランスを取る場面を見ると思いますが、その筒が「距骨」と考えると良いと思います。
上下の板の間で自由に動いているのが「距骨」と考えてみて下さい。
上下の影響を受けて動かされているのが「距骨」とも言えるし、逆に「距骨」が変な方向を向いてしまうと上の板の動きは変な方向にしか動けなくなっていまいます。
筋肉の付着がないからこその微妙なバランスで成り立っているこの「距骨」を正しい位置にすることが、とても大事なことに気付くと思います。
手技で「距骨」を調整した上で全体バランスを整えると、身体が安定します。
これは車を例えると分かりやすいかも知れません。
大きな車体を支えているのは4本のタイヤです。
しかもわずかハガキ4枚分の接地面しかありません。
もしこの接地面が少しでもあっちこっち向いてしまったら、車体は・・・走り出したらガタガタになってしまいますよね。
足からバランスを取ることはとても大事なことが分かって頂けるかと思います。
さらに「距骨」という摩訶不思議な骨にも興味を持って頂けるのではないでしょうか?
「足」は知れば知るほど面白い構造をしています。
この写真は距骨をバランスして「O脚」が少し改善している例です。
今後は「外反母趾」や「足底腱膜炎」など足の問題や、足から来るあちこちの痛みに深掘りしてみたいと思っています。
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