「運動パフォーマンス」

2008/10/03 ブログ
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昨日は午後から東京へ行き「ワクワクユニバース講演セミナー」に行って来ました。新幹線の最終で帰ってきて今日は朝からの書き込みになります。

松久M,D/D,Cのお話は全てが納得。素晴らしい内容でした。いずれお話しますが、C1のアジャストをしていただき、体調もばっちりエネルギーがスコーンと入るのを感じました。

今日は運動パフォーマンスのお話し。

身体の調整にしても運動パフォーマンスにしても、とても大切になるのが股関節まわりと肩関節まわりの柔軟性です。この2ヶ所は非常に可動範囲の広いところで、又関節を動かすための筋肉が色んな角度からたくさん付いています。

ある筋肉が一ヶ所緊張すれば正常な関節面の接地面がちょっとだけ引っ張られ、整合性を失ったまま動くことになります。関節面は安定して密着した状態ほどスムーズに動きます。2枚のガラス面の間に油をぬり、それを動かそうとした時、引っ張ろうとすると動かしづらく、互いにくっつけ合って動かせばツルツル動くのと同じです。

では、関節まわりのある緊張した筋を緩めれば事足りるのかと云えばそうではない。その奥にある関節包や靭帯にまで十分な柔軟性が必要になるのです。なぜか?そこに「伸張反射」が生じるからです。

筋肉の奥にある関節包、靭帯が伸ばされた時その刺激は背骨の脊髄神経で反射が起こって筋肉が縮みます。膝の皿下の靭帯を叩くと膝がポーンと伸びるのはまさに伸張反射で、かってに動いちゃいますね。これが運動パフォーマンスにはとっても大事なこと。

何故か?ボクシングや柔道、野球でも最高の技が決まった時って、何も考えてないですよね。無我夢中。気がついたら相手が倒れてた、すごい飛距離のホームランを打てた。これは脳の意識が介在してないからです。伸張反射による無意識の動きです。よく「ゾーンに入った」状態とも云われます。

脳は自らの身体を守るために抑制をかけます。つまり最大の力を出さないようにリミットをかける。脳の意識のかからない、抑制のかからない状態は夜中のブラキシズム(夜中の歯軋りのこと)に見られます。ものすごい力がかかってる。起きてる間に歯軋りで音なんて出せないですよね。

人間って意識するとなかなか思うように動けない。火事場のばか力も脳の意識がぶっ飛んでる時に起こることで、無意識の動きは最高のパフォーマンスを引き起こすのです。そうです、無意識と伸張反射がセットで起こればいい。

そのために、関節包、靭帯が伸びきれるよう周辺筋肉が十分柔軟で、さらにその奥の関節包も正常に伸びきって欲しい。それにはPNFがまさにうってつけ。靭帯も筋膜の延長であるので関節そのものでも、膜を利用してでも深部のスジを正常にできます。

深部組織(関節包、靭帯)に緊張があると、本来の柔軟性の伸びきる前に、深部に「伸びた」との情報が起こり周辺筋肉は早々に縮みます。たいがいは痛みを伴って。これが野球肩やテニス肘、首や腰痛などの多くの原因になっています。

治療は、主にPNFやTPsやオステオパシーの膜系の施術でOK!後は脳の意識を取り除くだけです。これはいたって簡単。α波やθ波になれば良い。えっむずかしい?

楽しんでやることです。脳を快の状態で行えばいいのです。失敗を恐れず、ワクワクしてプレーしましょう。その為にも、まずは痛みを治療で取り除いてからですよ。調和の取れた身体で思い切ってプレーして下さい。

次回は「初動負荷理論」について。清原とイチローの筋肉の違いについて語ります。