「初動負荷理論」

2008/10/04 ブログ
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内容がどんどん固くなってきました。

私はいったい誰を対象にこの文章を打っているのでしょうか?

「独り言」ですので気にせずどんどん進めていきます。

筋トレには終動負荷と初動負荷とがあります。一般的なマシーンは関節を曲げきりながら負荷をかける終動負荷マシーンです。では初動負荷マシーンとはいかなるものか?

イチローが手首を回しながら背中の筋肉(広背筋)を鍛えてる映像を見た人がいるかと思います。普通、バンザイした状態から肘を曲げて背中の筋肉を縮めながら負荷をかける、つまり動きの終りにグイーと広背筋に力を入れるのが普通のマシーンですが。

しかしイチローが使う初動負荷マシーンは、バンザイしきったあたりに強い負荷がかかる。下に引き降ろすのは惰性で動き、また上にいってバンザイで負荷がかかる。つまり広背筋が伸びきった初動動作に負荷がかかっているのです。

これはまさに前回お話した伸張反射機能を高めるマシーンと云えます。このマシーンを使うと筋肉痛は起きず、やるほどに筋肉や関節の深部組織(関節包、靭帯)も柔軟になっていきます。

一般のマシーンは筋繊維を壊し、超回復による筋肥大を狙ったもの。パワーはついても柔軟性が乏しく関節は固くなり、身体を動かす際どうしてもよけいな意識が筋肉にいってしまう。力みのこもったパフォーマンスになりがちで、もちろんケガも多くなってしまいます。

運動の決め手は、全て「切り返し」にあります。ゴルフのトップ、投球のさいのトップ、サッカーならボールを蹴るために左足を軸に右足が後方にある状態。これらはまさに伸びきった状態から動作に入ろうとする、伸張し反射の力で縮もうとしている瞬間なのです。

ここが初動作での形で、決して力んではいけないところ。スムーズに伸びきり、無意識に勝手に筋肉の収縮が起こって欲しい瞬間です。肩まわり、股関節まわりが固い人はここで、関節包、靭帯が伸びきる前に力が入っちゃう。するとリリ-ス時には減速しちゃうんです。

リリース時には加速することが「切れ」を生む絶対原則です。肩や肘、膝を壊す人は肩まわり、股関節まわりを柔軟にする必要があるんです。伸張反射を利用すれば、無意識に気持ちよく投げて、蹴って、走って、そしてビッグドライブを飛ばすことができます。

清原は高校卒業後プロに転向し、一年目で最も素晴らしい記録を残しました。あれだけの才能が、やはりケガで思うようにならなかったのは本当に残念なことです。

これからの未来ある選手の皆さん、痛みには原因が必ずあります。動作の改善や身体のバランスを回復させて気持ちよくパフォーマンスをすること、そして何よりワクワクして楽しくスポーツに取り組んで下さい。

今日は運動選手へのメッセージになってきましたが、いろんなジャンルの話をしてまいります。    では・・

(今、5日の分を4日の夜に書いてます。明日の朝のつもりで・・)今日は月例ゴルフ! トップは穏やかに切り返し、インパクト以降はビシーっと加速してビッグドラーイブ!・・となりますか?行ってまいります。