「猫の舌使い」

2008/10/07 ブログ
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今日は「足の師匠」である亜美乃介先生について

今年の春頃、「足証整体」をたしか経絡についてネットで検索中にホームページで知り、足に関する情報量の多さとその見識、さらにその中のユーチューブ動画を見て釘付けになったのを覚えています。

足の施術を見ていて「こっ、これは・・ゆ・ゆ・ゆ・る・ん・で・る・・・」と、何とも云えないリズム感と力感で足を緩めきっていました。かと思えば今度は切れのある高速スラストで仙骨にアジャストをしている。ん~これは是非教えて頂きたい。

ということで早速東京は麻布へ行くことに。何かを学ぶというのはワクワクするもので、、、(今年の6・7・8月のお話し)

マンションの一室で、女性の先生と3人で講習が始まりました。まずは先生に実際施術をしてもらい、続けて私が手技の練習をします。(実際フネフネという手技がある)「はい、このようにー」フ~ネ・・フ~ネ・・フ~ネ・・先生のゆったりとした手技を手本に、(んっ、これぞあの映像で見た手技だなと感心しつつ)私がやりますと、フネフネフネフネフネ・・・・となります。

亜美乃介先生は笑いを必死にこらえながら「先生のはF1なみの速さですね。」と、気がつくと猛烈な速さで足をフネフネフネフネしている自分に気づき、思わず吹き出しそうになります。

もともとがせっかちで、また保険診療も10年以上やっていると、治療は時間との闘い。いかに早く、効率よくこなすかが身に着いてしまって、気がつけば超高速モードに入っててしまっています。せっかち度は年々増してきているような気がしますが。

オステオパシーの治療の中にバイオダイナミクスという頭蓋治療がありまして、このセミナーは大磯ロングビーチホテルの、何100キロにも渡る水平線を一望できるロビーにずらっとベットを並べ、その大パノラマを眺めながら施術の練習をします。

何故その場所なのかというと、自然界には1/fのゆらぎといわれるリズムがあります。人間は多くの情報に囲まれ、本来のあるべきリズムから逸脱し、感覚が著しく鈍化してしまっています。その施術側のマインドをニュートラルにし、基準である経験値を高める訓練をするのです。

亜美乃介先生の出身地は北海道。大自然に囲まれ育った環境が、施術者として常にニュートラルにあり、深い優しさをもってクライアントに接する基礎を築いたのではと確信します。(気仙沼で育った私が云うのも何ですが)

私はこの亜美乃介先生の力感とリズムを、麻布の焼き鳥やで黒ホッピーを痛飲しながら、「先生の施術はまさに猫の舌使いそのものですね!」と、得意の「ひらめき」で沸き起こった一言を発したのでした。そう猫の舌使いは,自らの身体を何とも絶妙なタッチでとリズムで、強からず弱からず舐めあげる、癒しの感覚なんですね。

今日も足の施術は、亜美乃介先生の「猫の舌使い」を想い返しながら、ペロ-リ・ペローリとやってますよ!

犬は水を飲む時、舌の先を後ろに曲げて窪みを作り、そこに水をためて何度もチャプチャプして上手に飲みますが、猫は舌が短いため、表面のザラザラを利用してペロペロと水を舐め上げます。だから、猫は自らの身体を絶妙に舐めあげても、ひとたび人間の皮膚を舐めた場合、「ザラッ・ザラッ」と、犬ほどになめらかさはないような・・私は猫にけっこうなつかれるんですが、昔住み込みのインターン中に、毎日そこの猫が布団に入ってきて時々素肌をペロッとやられんですが、痛くすぐったくてどうにもだめでした。ははは・・