院長の独り言(「施術の原理原則と目的」その③)

2017/11/01 ブログ
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地球上の生き物は重力下で生命活動を営んできました。

四足から二足歩行を獲得した人間は、脳及び脊髄神経を包み込む脊柱を重力から解放することにより、より高度な進化をとげました。


「人間の背骨は神様が完璧に作り上げた」

と、私は主張します。

でも人間は動物には診られない多くの痛みや病気にかかりますね。



脊柱は瓦状に関節面が重なっています。

四足動物は脊柱が水平なので、関節面は生体潤滑理論によりスムーズにうごかされ神経圧迫を起こすことなく活動できます。

人の場合、脊柱はS字を描いて直立しました、

重力に対応しながらも、柔軟にしなやかに動けて揺らげる構造を与えられました。

その際(四つ足~二足歩行)に発達したのが「大腰筋」でした。


「大腰筋」は、腰椎の横突起と椎間板からはじまり股関節の内側にある小転子に着きます。

この筋肉がしっかり働けば骨盤・脊柱は正しい垂直軸に一致させることが出来ます。


しかし「大腰筋」を使わなくなると背中は曲がり膝も曲がってO脚になってしまいます。


五輪グループで行われる「抗重力バランス治療」とは、大腰筋が働いて正しい脊柱をキープする機構を邪魔している要因を探しそれを消していく施術方法です。


当院グループが目指す理想の身体は、骨盤と上部頸椎が正しく支点となって揺らぎ、骨盤・脊柱が重力に対しバランスのとれた状態です。


理想の状態を目指し、大腰筋が使える身体になれば、立ち姿や歩き方も綺麗でしなやかになります。


先日の講演で行った「施術の原理原則と目的」「抗重力バランス治療(大腰筋)」では、ビッグバンから地球や生命の成立ち、そして重力下から辿った人間の正常を知ることから話しは始まりました。


実際抗重力バランス治療も受けて頂き、その場で身体の変化を感じて頂きました。


手技の方法は大まかに4つ。正常からの逸脱をどう触知しどの手技で制限を解放していくかだけです。


90分の枠内で全ては伝えきれなかったと思いますが、今回たくさんの資料作りをして行く中で自分自身の振り返りにもなり、とてもいい機会を与えて頂いたと思っています。


資料作りに精を出してくれたスタッフの佐々木に大感謝です。


,S 「短縮痛」や「フライエットの法則」など、案外知らない先生が多いことに少しびっくりしました。

東北で一番の取り組みをすることが五輪グループの決意です。これからも成長してまいります。