院長の独り言「大合格!①」
ようやく春の陽気に包まれ出した仙台です。
スタッドレスタイヤもすでに履き替え、お花見も終え、マスターズ(ゴルフinオーガスタ)も終わると、なにか活動したくてムズムズし出す春の到来を感じます。
1月の半ばに伊香保で大御所の先生方や若手の先生方ら10人ほどの勉強会合宿に参加しました。
温泉も良かったし凄く為になる勉強会でした。
久しぶりに楽しい時間を先生方と過ごすことが出来ました。
その時「先生は膜の評価のテストは受けないんですか?」とある先生に聞かれました。
全く受けるつもりはなかったので「分かりません」と伝えましたが、ふつふつと何かが湧きあがるものを感じました。
「膜の評価テスト」はオステオパシー団体の主催するアドバンス試験です。
私は試験を受けるために受講してきたわけではなく、原理原則やアイディアを知りたくて受講をしてきました。
知らない知識を得るためにほとんどの国内セミナーは受講ました。(これらがなければ受講資格が得られません)
但し、今後は新たなセミナーカリキュラムに変更されるため、もしこのアドバンス試験に合格出来なければ、新たに受けなおさなければなりません。
最後のチャンスになります。
数年前のベーシックセミナーでは、1回落ちて2度目で合格。(筆記・実技とも60点以上で合格)
私は筆記は及第点だったものの実技で55点だったため仮合格となりました。アドバンス試験では筆記・実技ともに70点以上が条件になります。
今回、何度もチャレンジして合格に至らない先生方にまじり、私は最初で最後のチャンスに望みをかけ、受験することを決意しました。
それまでは「ANATOMY COLORING BOOK」で解剖書に色塗りしながら学ぶ本(廣川書店)を3回ほど繰り返して自学しておりましたので、後はオステオパシーの膨大な量の講義録を「ネッタ―解剖学図譜」で確認しながら頭に叩き込む作業に没頭していました。
試験問題への対策はそれらを全て終えてからにしようと考えていました。
遅々として進まずも、解剖学的に理解しないと頭に入りませんので、地道に続けるしかありませんでした。
学習には波が生じます。
スルスルと理解できる時期もあれば、スランプに陥ることもあります。
苦しかったのは、覚えたはずのものが頭からスルリと抜けていること・・・(そして本を開くと時として無性に眠くなること・・・)
当然、理解した上で何度も繰り返し頭に叩き込むことでしかないのでしょうが、年齢的なものも影響しているのと、学習方法が確立していないことも暗記という壁が私の前に大きく立ちふさがってくるのでした。
「頑張れ!(自分)」「さーやれよー(自分)」と自らを鼓舞し、気持ちを維持し続けました。
2月に入りテレビは朝から一切つけるのを止めました。オリンピックも全く見ませんでした。
朝は7時頃に院に入りスタッフが来る8時半までお勉強・・・この時間帯が最も集中出来ました。
昼休みも勉強もしくはスタッフと実技の練習・・・
夜も夕飯を食べ、風呂に入ったら寝るまでひたすら勉強・・・
でも、覚えても覚えても忘れては、思い出しまた記憶が曖昧になり・・・繰り返し読み返す。
資料やノート、解剖書など全てを持ち歩かないと気が済まなくなり、ボストンバッグにいっぱい詰めて毎日車通勤(あまりの重さに自転車やバイクじゃ無理なので)をしていました。
「これでけやってるんだ・・・落ちても自分にとっては有用なことになるさ・・・」
全てを試験に捧げた2カ月間でした。
~ 続く ~
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