腰痛・肩こりの原因になる姿勢…Vol3~速く走るためには~
昔アメリカから陸上界の名コーチが来日し、日本陸連の選手達を指導したことがありました。
その際、通訳に誤訳があったため、それ以来「地面を蹴れ」「ももを上げろ」「腕を振れ」が当時の陸上界におけるセオリーとして定着してしまいました。
その後多くの有名大学で人間工学の見地からあらゆるパフォーマンスが研究され、とくに運動の基礎である「走る」ことに関しては様々な方法で再検討されて行きました。
何故日本は「短距離走」において世界に全く通用しないのか。コンピューターを駆使しそのメカニズムを究明しようとしました。
そこで当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの短距離走者だった「カール・ルイス」と「リロイ・バレル」を徹底的に調べ上げます。彼らのあらゆる関節に印しを付けてフォームを研究しました。
特に驚いたのは走行中の足首の動く角度でした。それまで一生懸命地面を蹴っていた日本人選手と違って、ほんのわずか(角度で云えば半分以下)しか動いていなかったのです。
後に彼らを指導していたアメリカのコーチが再来日して云った「足は地面に置くだけ、決して蹴ってはいけない」と。
その言葉は、何を意味し何故蹴らずに置くことで速く走れたのか、大学の教授達によるさらなる研究が進みました・・・
やはりここでも「大腰筋」が登場します。そこには「伸張反射」が関連してくるのです・・・
パフォーマンスで最もやってはいけないことは、末端が緊張することです。
全て体幹(中心)からパワーが起こり、徐々に緩んだ末端へと伝わりしなることが大事なのです。
唯一下半身と上半身を深部で繋ぐ「大腰筋」から連動して動かすことが理想的なパフォ-マンスを生むわけです。
走行中、足で地面を蹴ると後ろ足が流れます。横から見るとつま先が後ろに伸びた状態になっています。そこから今度はももを上げるべく前に引き戻すのですが、この連続では脚全体が緊張したまま緩む余裕がありません。
「カール・ルイス」や「リロイ・バレル」は決して地面を蹴らずももも上げようという意識は全くありません。足底を地面に置くだけです。それは膝から下の筋肉(末端)を緩めることで、最大股関節の屈曲筋(曲げる)である「大腰筋」を伸ばしきれるようにするためです。
この大きな力強い「大腰筋」が伸びきれば、そこに「伸張反射」が起こります。
「伸張反射」とは、筋が最大に伸びきると脳を介さずに勝手に素早く筋肉が収縮する反応です。
末端の緊張があると中枢の深部筋は緩まず伸びきることもないため、地面を蹴って走る選手はその分、意識して膝を上に上げざるを得ないのです。
そこには「伸張反射」は起こらず必死の形相で頑張って走るも、結果の伴わない怪我の多い選手が出来上がってしまうのです。
「大腰筋」を使い「伸長反射」を利用して走る選手はきれいなフォームと気持ちいい最高の走りを手に入れることが出来るわけです。
最近はここに下腿筋の「伸張反射」を利用した着地する脚を伸ばして走行する新しい走法が日本から誕生し結果を出しつつあります。
これほどに日常の姿勢やアスリート達のパフォーマンスに欠かせない「大腰筋」・・・これをいかに鍛えいかに有効に使うかはまた綴っていきます!
~ 続く ~
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