腰痛・肩こりの原因になる姿勢...vol4~バランスの取れた姿勢~
もう一度深層筋について整理していきましょう。
人間が二足歩行を実現した際、重力に対し立位を保持するのに働くべき筋肉が「長(母)趾屈筋などの深層底屈筋」「内転筋群」「骨盤底筋群」「大腰筋」「菱形筋」「前鋸筋」「斜角筋(首の深層筋)」「咀嚼筋」となります。
これらの多くは、深層にあって脊柱付近に付く筋肉群で体幹を保持すべき筋です。なるべく「骨」で立つ意識を持ち深層にあるテコの短い筋群を利用すれば良いのです。
よく傘やバットを指の上に乗せてバランスを取る遊びをやったことがあると思いますが、倒れたバットを別の手で支えるのではなく指一本でバランスを細かく取る感じ・・・
これが「骨」で立ち、深層筋をわずかに震わせてバランスを取り続ける感じに近くなります。このバランスで立てれば表層にある筋肉である肩こり筋や腰痛筋は緊張なくリラックスしてバランスされています。
但し、この態勢は簡単にはうまく取ることが出来ません。多くの人が足の指先の筋力がなくなり、靭帯の張力で立てるための柔軟性がなくなってしまっているからです。
それらが「膜の制限」と我々が呼ぶ治療ポイントになるわけです。「膜の制限」は脊柱にもあれば内蔵や四肢関節、身体中の筋膜に、つまりは全身のあらゆるところに存在します。
ただむやみに存在するわけではないので、体型やバランスを検査すればおおよその見当はつきます。後は実際に「膜の制限」を検査してそこをリリ-スしていきます。リリースの方法はたくさんあり、患者さんの場所と状態に応じて対応します。
バランスが取れると、呼吸がしやすくなり楽に立てることが実感できます。そして精神が安定してきます。
禅の名人は、座禅を組んだ時に重力線にピタリと一致した見事なバランスを維持します。脊柱が重力線に一致すると全てが弛緩します(もちろん大腰筋などの姿勢維持筋は使っています)。全てが弛緩すると「無」の境地に入れると云われます。
テレビのある番組で「けん玉」をやっていました。ペナルティーの「ワッキー」が団体戦の最終手技でこのわざを成功させれば勝利する場面でした・・・以前にも昇段審査で最後のわざを失敗し昇段のチャンスを逃しています。
その時「ワッキー」は、必死の形相で頭を垂れ、肩に力を入れて必死にけん玉を操作しようとしますが・・・結局失敗し対戦に敗れてしまいます。
すでにイメージが「あ~失敗しちゃった!」で始まっているためやる前から失敗した態勢のまま始めてしまっているのです。
野球でもそうですが、エラーする子はゴロが来た瞬間頭の中にエラーした後に慌てて1塁へ投げる態勢を作ったまま、ボールを取りにいってどこかで動きが止まっているものです。上手な子は華麗にさばいて1塁へ送球するイメージで処理するので、たまにエラーをしてもバランスがいいため何故かさまになっています。(動きによどみがないんですね)
「大腰筋」を使い常にバランスの取れた態勢でいると、視野が広くなり周りの状況がよく見えてきます。日常でもスポーツでもバランスが取れて姿勢がいい人は、ひと目でセンスが良さそうに感じます。
アスリートも一般の人もいかに重力線に姿勢を一致させ「無」の境地に入れる素地を作り出せるかで、一歩進んだ健康と能力の発揮できる身体が備えられるかが決まります。ここに大きな差が出るわけです。
野球もゴルフも重力に対しバランスよく構え、華麗に動いて綺麗なフィニッシュで終えるイメージを持って始動すれば、理想の結果が何倍にもなって再現されます!
だから「苦しい時こそ胸を張れ!」となるわけです。
次回は、「大腰筋」の鍛え方と歩き方について綴ります!
~ 続き ~
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