五輪整骨院「五十肩」治し方①

2025/10/27 症状別|肩

同じ「五十肩」という診断名がついても発生メカニズムによって様々なタイプに分けられます。

 

あなたはどこに問題があって「五十肩」になってしまったのででしょうか?

 

原因をいくつか挙げてみます。

 

1親指が内転したまま動きずらい(母指の内転制限)

2手首が外に回せない(前腕の外旋制限)

3肩鎖関節・胸鎖関節のズレ(鎖骨の前方下方制限)

4肩甲骨が外に張り出して動かない(肩甲骨の外転下方回旋制限)

5棘上筋腱の部分断裂(棘上筋腱のインピンジメント)

6上腕二頭筋外側頭の緊張(結節間溝の滑走不全)

7頸椎・胸椎・肋骨のズレ(末梢神経不全による筋活動の出力低下)

8その他の体幹軸のズレや全身に散在する筋膜状のトリガーポイント(膜の滑走不全)

 

これらを上から順番に検査・評価を行い、問題があれば必要な順番から施術で解放していきます。

 

全てに問題があり、ひとつひとつ全てを解放していく必要のある人もいれば、たった一カ所の問題を解放することで五十肩が改善していくケースもあります。

 

つまり五十肩の根本原因を探るとなれば全身を検査・評価することが必要で、それは腰痛や膝痛にしても同じことです。

 

何故そこに負担がかかるのかを見つけていくことが、根本原因を探す必須の検査・評価の真骨頂ということになります。

「五十肩」臨床ケース①(大・小胸筋短縮型)

 

肩の痛みが出だして2カ月間我慢し、様子をみたが痛みが増悪したため当院に来院しました。

 

1~8の検査で特に問題は見当たらず、本人は夜間痛や外に手を上げる(外転挙上)時や後手で背中を手を回す動作で激痛を感じます。

 

痛みの場所は肩の先端外側(鎖骨の肩峰下)です。

ほとんどの場所に問題はありませんが腕の内巻きがみられます。

 

肩を前からでも横からでも上げるのには、腕自体が外旋(親指が外を向きながら)しないとできません。

 

内旋したまま上げようとすると、棘上筋の腱が肩峰と上腕骨の間に腱がはさまれてしまい、そのうち腱が部分断裂を起こしてしまいます。

1~8の検査・評価の中で唯一問題があったのが、大・小胸筋の緊張による肩の内巻きでした。

 

胸筋は胸骨や肋骨から上腕骨の前方につく筋肉です。

 

これが緊張することで腕が内側に引っ張られ、肩を上げる際に先ほど説明した憲法と上腕骨の間で棘上筋腱が挟み込まれてしまう動作になっていたのです。

五十肩に対する施術は大・小胸筋を緩める施術だけです。

 

その場で肩の挙上と後ろ手に背中を回す動作での痛みはほぼなくなりました。

 

事前に全身のバランスは整えてあったので、他の筋膜や関節の制限が取れていたこともあったのかもしれません。

 

ケガで痛めた外傷でなく、一定の動作で少しずつもしくはある動作で一期に出た痛みとししても、原因は痛いところにはありません。

何がその動作を妨げるか、そして痛みの出る動作ではどの筋肉を使い、どの関節が動いている必要があるかをみることが重要になります。

 

今回のケースでは大小胸筋の緊張が腕の内旋制限を引き起こし、棘上筋腱に挟み込み損傷を起こさせていたことが根本原因でした。

 

この問題が解決しない限り、今回の五十肩はなかなか改善が難しかったかもしれません。