「自律神経と上部頸椎」その②
カンナの歯は長い板の中央に斜めに固定せれており、手前に引っ張ることで柱を削っていきます。
かつお節の削り器も同じですが、カンナと違って削る方の鰹を手前に引きながら削っていきます。カンナで削った経験はなくとも鰹を削ったことのある人は多いでしょう。いずれも最近はあまり見かけなくなりました。
今ならニンジンやジャガイモの皮を皮むき器で削るくらいでしょうか?
小さい頃、大工さんがカンナで削りながら時々手前を「コンコンコン・・」と金槌で叩いては削っていました。小さいながらもああやって削る厚さを調整するんだなあと思って見ていました。
そう、カンナの歯は叩いた方向にずれてくるのです!
この「カンナの歯」こそが頚椎1番の椎骨がずれるメカニズムそのものになります。
頚椎1番は後頭骨と頚椎2番の間に挟まれ椎間板が存在せず、また頚椎2番の椎体前方にある歯突起の影響で前方にそして側方にずれながら回転しうる特異的な変位をする場所です。
背骨そのものは斜めに瓦が重なるように並んでいるため、四足の状態で両肩と両股関節の間でだらんと吊り下がっていれば関節面が密着し安定します。
二足歩行になり、姿勢が悪くなると下の椎骨に対し上に乗っかる椎骨が後方にずれることで問題を起こすわけです。基本的に背骨は関節面が密着できないと不安定になって運動性が低下し神経のトーンが下がり様々な症状を引き起こします。
頚椎1番に関してのみ、前方へズレながらあらゆる方向に変位してしまいます。その変位が下からの重力に対する補正で大きくずれることもあれば、転倒や外傷からの影響でずれる場合もあるのです。
例えば車に乗って前を向いて信号待ちをしていた時、後続車が後ろから右後方部分にオカマを掘ってきた場合、カンナの歯の如く頚椎1番は右に側方範囲しながら右に回旋して変位(ARP)します。左前方の電柱にぶつかれば、右に回旋しながら左に側方変位(ALA)します。
転倒の仕方によって頚椎1番はいかようにもずれ得ます。このように上部頚椎は衝撃に対し特異的に変位するため、多くの人が衝撃を受けた経験を持ちながらズレを放置している可能性があるわけです。
また上部頚椎は、脊柱の中でも前後左右に大きく動く可動性を有するため、下肢や骨盤のズレを頭を真ん中にそして目線を平行にしようとして、上部頚椎をずらしてバランスをとろうとする補正作用が働きやすいところです。
さらにもうひとつ、歯の咬合面を後方に線を引くと頚椎1・2番の関節面と一致します。噛み合わせのズレは上部頚椎に影響し、上部頚椎のズレは噛み合わせにも影響してしまいます。
いかがでしょう。上部頚椎の重要さそして外傷や重力バランスそしてかみ合わせとの関係からも、治療ポイントとしては触れずにはおけない場所であることは間違いないところです。
また後頭骨に関しては目の問題や化学物質の影響が現れるところでもあります。めまいや頭痛にも大いに関係します。
次回はその調整法を少し述べたいと思います。
~ 続く
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