「自律神経と上部頸椎」その③

2025/07/22 不定愁訴

さて上部頚椎の調整法ですが、変位を直接戻すか間接的に緩めるかもしくは他の方法で行うかは、患者さんごとにまた病態の程度ごとに違ってきます。

 

方法論からすればれば5~6種類のやり方で対応しますので、無理なく安心してかかってもらえますが、ずれたものをただ戻せばいいというものではなく、一番難しいのは「(どこを)何故、いつ、どのように」するかということになるので、単純に上部頚椎をやればいいというわけにはいきません。タイミングや方法論を考えながら、常に意識を向けている場所であることは間違いありません。

 

 

先日耳鳴りやめまいがある患者さんがいました。もともと腰痛で通っている方ですが、腰の治療として頚椎1番をニーチェストテーブルでリコイルアジャストを行いました。瞬間に耳鳴りが消えめまいもしばらく治まっていました。それは腰の治療の副産物として軽快したわけで、身体に改善のきっかけを入力すればいい副産物が得られることは度々遭遇することです。

 

逆に下半身や骨盤などの施術で腰が改善したのに、後でめまいが発生することもあります。心配のない一過性のものですがそういう人こそ上部頚椎の治療を必要とする人だと云えます。身体バランスが改善しようとしているのに、その変化に上部頚椎が対応できていない人です。いわばアンバランスという危うい状況で上部頚椎が長く納まってしまっている人です。

 

上部頚椎は多くの恩恵を与えてはくれるところです。それだけに、慎重に大切に真剣に扱いたいところでもあります。上から下か、下から上か、外から内か、内から外か、何が最短で最適なのか?そこが治療の醍醐味です。

 

次回は最終回、自律神経と上部頸椎との関わりについてお話していきたいと思います。