自律神経からくる片頭痛はこうして治す(片頭痛編)

2024/07/19 不定愁訴|頭痛
自律神経からくる片頭痛はこうして治す(片頭痛編)

その頭痛、自律神経系からの警告かも?
「乱れた姿勢」と「マグネシウム不足」のセット改善が有効な理由

片頭痛は自律神経の問題だけでなく、姿勢や栄養素の問題も絡んでいます。長く患っている片頭痛を持病として薬を飲み続けるわけにもいきません。
いかに自律神経を整え、なぜ正しい姿勢が片頭痛を治し、栄養素であるマグネシウムが有効であるかを解説していきます!

頭痛には3つの種類があります。

①緊張性頭痛(ズーンと重い締めつけ型) 
②片頭痛(ズキンズキン拍動型) 
③群発性頭痛(耐えられない痛みで持続型)今回は②の自律神経からくる「片頭痛」に対する改善法をお伝えします。

自律神経と片頭痛の関係性

自律神経と片頭痛の関係性

片頭痛は顔や頭の感覚をつかさどる三叉神経が交感神経の興奮により発症し、片側頭・顔面部の刺すような激しい痛みが起こります。またその反動で副交感神経が刺激を受けて片側顔面の冷汗や鼻づまり・鼻水、また音や光に敏感になったりもします。

症状は片側に拍動性の頭痛(ズキン・ズキン…と痛む)と片側顔面の冷汗や目の奥の痛みなど刺すような激しい痛みです。音に敏感になったり光がまぶしくなったりすることもあります。

このように 片頭痛は緊張性頭痛より以上に自律神経系の問題が絡みます。
血管が広がり過ぎて起こる問題ですので、上記の症状を含めても片頭痛の症状には自律神経の問題が強く絡んでいることが分かります。(発汗・血管の緊張・弛緩・鼻水などは自律神経によって行われています)
また血管収縮と弛緩をコントロールするのに必要な栄養素としてマグネシウムは欠かせません。片頭痛を持病とする方の30~50%にマグネシウム不足がみられます。

交通事故や転倒が関係することも

交通事故で大きな外力が身体に作用したり転倒などで身体を打ちつけると、「上部頸椎(首と頭の繋がり部分)」の関節に問題が生じやすくなります。
上部頸椎には自律神経の線維が通るため圧迫を受けやすい所です。骨盤の歪みが上部頸椎をズラしてバランスしてしまったり、事故や転倒などの外力で圧を受けてもズレてしまいます。
ここの調整は専門的に検査・調整の出来る施術院で確認されることをお勧めします。

片頭痛は骨盤の問題で姿勢が崩れるか、もしくは外傷がきっかけで上部頸椎がズレを起こし、自律神経に影響を起こしていることも多くあります。(頚椎1番横突起の前には内臓を支配する迷走神経が通ります)
上部頸椎を支える後頭下筋群の緊張も、関連痛による緊張性頭痛や目の周りの痛みを助長します。
背中の丸くなったいわゆる悪い姿勢は肩こりなどの筋緊張を引きこおこし、ひいては後頭神経も締め上げたりします。頭痛の混合をもたらしてしまいます。

姿勢(胸鎖乳突筋の緊張)が原因となるケース
姿勢の話でいうと、猫背の姿勢で顎が前に出てしまうと「胸鎖乳突筋」という筋肉を緊張させてしまいます。
この筋肉のすぐ内側には内頚静脈が通りますので、胸鎖乳突筋が固くなると頭(脳)から帰ろうとする静脈の流れを抑えるため、脳のむくみ状態を引き起こし脳圧が上がります。

姿勢(胸鎖乳突筋の緊張)が原因となるケース

腰のヘルニアのように身体は左右どちらかに重心を片寄らせて負担を軽くしようとするため、坐骨神経痛は片側に出ます。片頭痛もどちらかの胸鎖乳突筋がより緊張し痛みも片側に出現するのです。

栄養バランス(マグネシウム不足)が原因となるケース
脳の栄養のほとんどは血液中の糖分です。
静脈の圧迫で脳の圧が高まり、酸素や糖分をたっぷり含んだ動脈が脳に入りずらくなると、ホルモン中枢がある脳は自分自身に糖を送らせるため勝手にホルモン分泌を始めます。
 まずはホルモンの作用で交感神経を高ぶらせます。それが三叉神経に及べば片頭痛が始まります。これが「ズキンズキン…」と痛む片頭痛の正体です。

交感神経が急に高まると、反射的に副交感神経が高ぶりだし上記の諸症状もともなって来るわけです。
そこで、血管収縮と弛緩をコントロールするのに必要な栄養素として、前述のマグネシウムが必要になってくるのです。

【まとめ】自律神経からくる片頭痛は姿勢と栄養バランスで治す

いかがでしょう…重力に対して理想の姿勢を確保し、栄養バランスを整えれば長年の片頭痛から開放されます。

糖質の取り過ぎも低血糖症を引き起こして自律神経を大きく狂わせます。
多くの疾患と同じように片頭痛も姿勢・食事バランス・心(自律神経)の安定は大事です。
早く薬から解放されて快適な日々をお過ごしください。