院長の独り言(甥っ子よ…②)
2011/09/21
「ん~聞きたいことがあったんか?」
甥っこが穏やかな顔で話し始めます…
「お父さんがどうやって成功したのかとか…自分のこととかも話したいことがいろいろあったし…」
「そうだなあ…お父さんはなあ…」
兄弟として育った私が知っている兄。甥っ子にとって知らないお父さん像というものを話しました。
それと同時に、甥っ子本人が感じた父親像や、自分の今の考えも一気に話し出しました。
サーフィンに出会ってから、人生観が変わったこと…
自然の前に人は無力であり、いろんなことに感謝できるようになったこと…
レゲエという音楽との出会い…「愛」というメッセージを強く感じたこと…
戦争はいけない…何故他人をうらんだり、妬んだりするのか…
小さな子供達に、自然を通して本当に人間に必要な考えを学んで欲しい…
我々兄弟も、甥の兄や姉も一時大阪の学校に進みました。
生まれてずっと気仙沼で育ったのは、甥っ子の「N」だけです。
その「N」が今回の震災で、瓦礫と化した気仙沼を目の当たりにしました。
それでも学校へ通う度に、少しずつ整備が進んで行きます。
「あっ、ここも整備が始まったんだと思うと、間もなくきれいになっている。誰がやったんだろう。どうやって綺麗にしたんだろうって思ったんだ。」
気仙沼の復興の土木作業をしていた社長さん…それが小学校時代にリトルリーグでお世話になったコーチのお兄さんだと知ると、電話をかけ「夏休みにアルバイトをしたい」と申し出ました。
生まれ育った地元の気仙沼を、自分の手で何とかしたいという思い。
復興の力になれている自分を感じました。
甥には、被災で親も兄弟も亡くし一人だけになってしまった同級生の女の子がいました。
彼女はマスコミの取材に応じ、笑顔で対応し続けたそうです。
リポーターの人が「無理しなくていいんだよ。泣いたっていいんだよ。」そう云いました。
でも彼女は「もう、さんざん泣くだけ泣いたから、もう涙は流さなくても平気なんです(笑)」…
そう云ったそうです。
全然無理してもなく、本当に明るく振舞う子だそうです。
甥も震災前に父親を亡くしました。
今回親を失った友達にいろんなアドバイスをしてあげたそうです。
自然の前に無力な人間は、強いようで弱い。でも弱いようだけれども強い面を持ち合わせているのもまた、人である…
「世の中の出来事には全て意味があるなあ…」と云うと甥っ子は…
「うん、お父さんが亡くなったのも、それを自分がどう向き合って、どう捉えたらいいのか…多分サーフィンを通していろんな人の話しも聞くことで、少し分かった気がする。だから今、お父さんといろんな話がしたかった…」
(いつの間にかすごい大人になったなあ…)そう思わずにはいれませんでした。
震災を通し、極限状態の中、人間の良いところも悪いところも見て、いろんなことを感じた甥っ子…
どんどん成長する姿に、嬉しくて嬉しくて…
夏に気仙沼でバイトをした社長から「うちに来て働いてみたら!」と云っていただきました。
「愛着のある気仙沼を復興させたい!」…来春から、その思いが実現出来そうです。
「お父さんの口癖はな、頑張ってるか?だったんだ。これは頑張ってる人だから云えた言葉だよな!」
「そうだね!」…
頑張れよ甥っ子!…今度は国分町で飲みながら、じっくり話そうな!
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五輪整骨院
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