院長の独り言(「揉んじゃ、イヤ!」)
2012/11/08
今日は二人の新患さんの臨床例。
揉んではいけないケースをご紹介します。
一人は、紹介で来られた急性腰痛の患者さん(21歳女性)。
介護仕事で腰に違和感を感じ、その後座ってるうちにどんどん痛みが増し真っ直ぐ立てない状況で、2日後の今日来院されました。
立位では骨盤が後方に落ち前傾気味、痛みで真っ直ぐ立つことが出来ません。
中学時代に分離症の診断を受けていて、長年バレーボールの選手として活躍していました。
左脚に力がは入らない状態と、腰の痛みで起居動作にきつい制限がありました。
施術は…
うつ伏せが出来そうにないのでまずは仰向け。骨盤と頚椎1番をほんの僅かな動きで調整(これが効きます)。
そして左腸骨筋の緊張を緩めてから、身体を傾聴しました。
この時感じられたのが「虫垂間膜」の緊張。
ちょっと痛いけどリリースしました。
それから足首…ここは問診の時点で外傷歴があったので、ここもリリース。
ここで分離症に関して…
分離症になる人は、概ねアスリートでお尻のプリっとしたタイプにしか見られません。
現役時代は必ず反り気味の骨盤を持っていたはずです。
このタイプは、腰の疲労を背中を丸めて癒そうとするため胸腰部が丸くなります。(元々骨盤が下がり気味の人も、この胸腰部は丸くなっていますが少し状態は違います)
さてここが丸いと立った時に、胸腰部で反れないために骨盤と腰椎の間がさらに反ってしまいます。
分離症では、腸骨の骨軸圧を上げることで臀筋を緩めます。
そして胸腰部をリリースした後(ここは腰を反らさずにリリースさせます)…大腿筋膜張筋もリリースします(ここ大事です)。
一般的な腰痛やぎっくり腰と、分離症とはアプローチに仕方が変わります。
特に分離症は、決して腰(痛いところ)を揉んではいけませんよ。
最後に骨盤の筋バランスを取って修了!(緊張と脱力を繰り返すだけ)
で…、歩けます!小走りもOK!
次は背中の肩甲骨内側に痛みがあり、腕に放散する痛みの患者さん。
この場合も、痛いところを決して揉んではいけません。
ローリングテストで知覚過敏を確認し、胸椎の変位部位を検査します。(左胸椎3番…厳密には肋椎関節の問題!)
胸椎3番の固着ですが、胸肋関節(前側)の3番にも圧痛があるか確認できればこれで確定します。
仰向けで左腕を持ち上げて、左胸椎3番横突起が緩む位置で保持すればリリースできます。(角度が大事!)
ここに苦しさの出る人はほとんどが平背になっています。
背中の丸みがなくなり、苦しいところ一ヶ所だけズレて固くなっています。
つまり骨盤が落ちて胸腰部が丸くなっています。
このケースでの胸腰部の丸い状態は、分離症とは違って反らしてリリースします。
肩甲骨の内側は初回で楽にはなりますが、骨盤を含めた腰椎の前弯バランスを取らないと、元からの問題解決にはなりませんので、通院が必要になります。
何故、ここも揉んではいけないのか?
原因が胸椎のズレであることと、筋肉は伸ばされて緊張しているので、揉んで緩むと状況はさらに悪化します。
分離症と肩甲骨内側の痛み。
いずれも痛いところを直接緩めず原因のアプローチをして、症状を取る代表的な疾患です。
でも、基本的には痛いところ、凝って苦しいところは、揉まずに!
揉むなら原因の部分を揉みましょう!
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五輪整骨院
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