院長の独り言(「肘内障」の整復!)
2013/06/08
先日は、久しぶりに「肘内障」の整復をしましたので報告をしたいと思います。
「肘内障」は幼少期に起こる肘の脱臼です。
おもに手を握っていた子供を急に引っ張ることで肘内障は起きます。
脱臼とは言いますが、橈骨頭を輪状に囲んでいる靭帯から橈骨頭が外れた状態で、厳密な関節脱臼とは少し違います。
来院されたのはオステ仲間であるSさん(PT)の子供さん(3才の男の子)です。
保育所での話しでは、座った姿勢から手を着いて立ち上がる際、強く内旋した状態で肘が伸びたために肘を痛めたとのことでした。
一般的に手を引っ張られて外れる以外、変に手を付いて転倒したり、親が見ていないところで負傷するケースもあります。
ここが外れると前腕の外旋がいかなくなるので、万歳(手を挙げる際は必ず前腕の外旋を伴います)をしようとすると痛がります。
その子は、お父さんに連れられ右手で左の肘を押さえながら院内に入って来ました。
原因が引っ張られたものではないので、まずは鑑別診断をする必要があります。
お父さんに抱っこしててもらいながら・・・
まずは音叉の振動が骨に響くかを確認します。
「これ響く?」(最初は全然関係のない骨のところから)
「うん」
「じゃあ、ここは?」
「うん」
・・・響くか聞きながら、痛みを訴えないかを診ていきます。
上腕骨の内外顆の上(上腕骨顆上骨折)・肘の外側(橈骨頭頸部骨折)・肘の後方の出っ張り(肘頭骨折)には、音叉での反応はありませんでした。
「バンザイできる?」
途中まで行くと、顔をしかめて半分位で肘をかばいます。
「やはり肘内障ですね!じゃあ、整復するのでお父さんは腕を抑えててください!」
子供を抱っこしたまま、上腕部を軽く抑えててもらいます。
整復はあっという間!「ポキッ!」(子供もお父さんも整復音が感じられます)
「はい、入ったよ~!もう大丈夫、手あげてバンザイしてみて!」
お父さんも「もう治ってるからあげても痛くないよ(笑)」
おずおずと手をあげて「(*^_^*)ニッコリ!」
昔の整復はけっこう力を込めたやり方を習ったものでした。
解剖が理解出切れば、軽~い整復で一瞬なのに・・・
橈骨頭を外側から触れられれば、後は肘を瞬間に伸展・外旋(+軽度牽引)しながら「ポキッ」と押さえるだけ・・・
子供に泣かれるのにスゴ~く弱い私は、この痛くない一瞬の整復で非常に助かっています。
この操作は「五十肩」など大人の挙上制限にも使えます。
肘の橈骨頭の整復や、手首の調整で可動域が瞬時に改善することが多くみられます。
身体はいろんな形で繋がっていることを痛感します。
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五輪整骨院
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