院長の独り言「Do you believe かまいたち?」
2008/12/03
日中は快晴でしたが、昼過ぎから空は真っ暗、午後から大雨となりました。気温も穏やかで雪にならずほっとしています。
今日は「かまいたち」のお話し。
鎌鼬(かまいたち)はご存知でしょうか。何の原因もなく突然鎌でスパッと切られたかのように、皮膚が切れ出血しますが痛みが全く生じない。本当にあると思いますか?ありえない迷信とお思いですか?
私は、人づてにまた本か何かで知ってはいました。何となくあるかも知れないとは思いつつ、身近で起こったこともなかったので、その存在を確信するまでにはいたりませんでした。
しかし、忘れもしない高校3年の英語(GRAMMAR)の時間、一番後ろで授業を受けていて、隣のやすおちゃん(千葉大に進んだ優秀なやつです)が珍しくコックリコックリ居眠りをしていたんです。
ただの居眠りではなく、始めは椅子の前脚を浮かして後ろ2本だけでバランスをとっていたんですね。その内バランスも安定し授業も間延びしてきたためか、そのバランスのままコックリコックリし出して・・・・
最初は小さく漕いでた舟が少しづつ大きくなり出して、(あー、何だか危なっかしいな~)なんて思いながらことの成り行きを見守っていたら、一回大きく前にコクッ!と倒れた反動で今度は頭を後ろに戻した瞬間、それまで保っていたバランスがゆっくりと後方にベクトルを変え始めたんですですね。
それは、スロー再生でもしてるかのようでした。何と後方に放物線を描きながら倒れると同時に、やすおちゃんの眉間からは真っ赤な鮮血が、それとは対称的に前方に勢い良く吹き上げていたんです。それは無重力での出来事のようなコマ送りのような感覚でした。
横目で動きを追いながら、(や・・す・・お・・ちゃ~ん・・!!)私もスロー再生状態になってます。(この間は音もミュート状態)
「ドッターン!!」一斉にクラス全員が後ろを振り向いた時(突然スロー再生から現実に戻り、悲鳴と喧騒が耳に)、そこには眉間から相変わらず鮮血を吹き上げてるやすおちゃんが・・・(血の勢いは幾分弱くなっている)
先生はもちろん、クラス全員がビックリ仰天、大騒ぎに。
私は一等先にやすおちゃんに近づき、額を見ると何とそこにはきれいに十文字の切りキズが!!
成り行きの一部始終を見ていた私は、みんなに向かって自信をもって叫んだ。
「かまいたちだ!!」
大騒ぎの中、首をひねりながら保健室へ連れられた後、病院へ運ばれ十文字のキズを縫って帰ってきたやすおちゃん本人が一番ビックリしたことだろう。(この話は全てノンフィクションです)
いかがですか?それでも「かまいたち」を信じませんか?
何故、今日「かまいたち」の話しなのか。先ほど、頭にカット判をつけて来院した患者さん(60代男性)にどうしたのか聞いたところ、脚立に乗って壁紙の張替えをしていて、急に気絶してバターンとたおれたそうです。
発見時家族は目を見張ったでしょう。脚立から倒れ、頭から出血をして気を失っている夫をみて、あわてて119番をしました。
本人気がついたら救急車の中。自分では全く痛いところもなく気分も悪くない。名前と年齢も答え、脈も血圧も正常だった。単なる貧血で倒れたのだろう。ただ、頭からけっこうな量の出血が見られたという。
脳外科へ運ばれ、医者は首をひねるばかり。MRIでは全く脳に異常はなし。頭にこぶもないのに、何故か7~8ミリ間隔で平行な2本の切り傷がある。本人元気でどこにも痛みはない。とにかく頭を何針か縫いつけてられて帰ってきたらしい。
そこまで聞いて私は、あのやすおちゃんの事件がありありと脳裏に浮かんだのでした。
私が脳外科の医者なら自信をもって診断したでしょう。「それ、かまいたちです!」
本人にやすおちゃんの話をすると、非常に納得した様子でした。もちろん、椎骨脳底動脈不全症や、上部頚椎の構造問題の可能性など検査及び治療をさせてもらったことは云うまでもないのですが・・・
いかがですか。それでもあなたは「かまいたち」の存在を信じられませんか?
以下に鎌鼬(かまいたち)について、辞書で調べた内容をのせておきます。
[旋風に乗ってきて人を切り生き血を吸うと魔獣。旋風によって切り傷ができるのを鎌鼬に切られたといい、全国各地、特に雪国地方にこの言伝えが多く、旋風を鎌鼬と呼ぶ所もある。切り傷ができるのは旋風の中心に真空ができるためというが、なぜ鎌鼬のしわざとするか不明。信越地方では暦を踏むと「かまいたち」にあうという。神奈川県では鎌風という。] ねっ!
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五輪整骨院
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