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院長の独り言「合掌…」

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院長の独り言「合掌…」

院長の独り言「合掌…」

2008/12/24

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昨日、インコの「ピー」が息を引き取りました。

結局原因は解らずですが、帰らぬトリとなってしまいました。

明日またしっかりブログ書きます。では

 

2008年12月25日 院長の独り言「すごいぞ武蔵!」

今朝から雪が積もり、今年初めて雪かきをしました。

午前中はぱらつきそうですが、幹線道路はすでに溶け始まっており、今後凍結による事故に注意が必要です。

では、「遅いぞ武蔵!」続きです

1対1の果し合いで究極の「立ち方」を会得した宮本武蔵は、無双の構えにより、先(せん)の先(せん)を読む動きを極めました。

両の手をだらりと垂らし全く力感の感じられないこの構えは、重力線に脊柱のラインがピタリと一致し、身体の筋肉がこれ以上ないほど緩めきった状態でありながら、瞬時に次の動作に移行できるいわゆる「すき」のない迫力に満ちた構えと云えます。

無双の構えを見て感じることの中で、背中の丸みと骨盤の若干の後傾が見てとれるかもしれません。膝も股関節もわずかに曲げられています。ここに呼吸の妙が隠されています。

「えいっ!」力を込め動作を行う際息は必ず吐き出されます。息を吸いながら動作は行えません。

武蔵は僅かな動きをも相手に悟られないよう「密息」なる呼吸法を実践していたと思われます。横隔膜による複式呼吸は吸気で下腹が膨らみますが、呼気においても下腹を戻さず横隔膜のみを持ち上げて息を長く静かに吐き出します。一切の「気配」を消す究極の呼吸法でもあったでしょう。

無双の構えには、呼吸を悟られず瞬時に動作へ移せるために重要な大腰筋の弛緩状態もしっかりと準備されており、腰胸一体の身体は決して捻らずためず踏ん張らず、全て弛緩した全身の筋肉は大腰筋を中心に一気に総動員され、目にも止まらぬ一太刀を繰り出したことでしょう。

日本人は、もともとどの人種よりも骨盤が下がった人種であり、このことが逆に腰と胸の一体感を生み重心の低い体勢を作り上げました。これは山野が多く多湿で土壌の柔らかい土地柄と、着物に帯締めをし畳の上で正座をする習慣から生まれたものと思われます。

西洋人のように骨盤の前傾した見かけ格好の良い姿勢は、腰と胸の分離した云わば重心の高い立ち姿勢です。バレエに代表されるようなより上へ、高く外へエネルギーを発散させる動きに対する構えと云えます。

武蔵や、日本の伝統文化である相撲、歌舞伎、神楽等に共通する、重心を低く内にエネルギーを込める構えとは非常に対照的であると云えます。

さて武蔵の達人技を現代に蘇らせた高岡氏、現代に宮本武蔵の二天一流の剣を受け継ぐ師範と相対する機会がありました。師範の型を見た後、高岡氏は当時の武蔵をそんなものではなかったと型を披露します。その動きに師範は驚愕しました。

さらに氏は、師範に頭上1センチのところに木刀を構えさせ、その状態からいつでも振り下ろすよう指示します。氏は左に短刀右手に長刀の無双の構えで両の手はだらりと下ろしてあります。

師範は先ほどの型の動きの見事さにどれだけやれるんだという思いと、人をこけにするのもいい加減にしろという気持ちが、「いつでもその木刀を振り下ろしなさい」と云うか云わないかの内に構えていた木刀をえいやっとばかりに振り下ろした!

次の瞬間、短刀で頭上の木刀をかち上げ、腹部に右の木刀で打ちながら、師範がうっとかがんだ時には、氏はその後方5~6メートルをごろごろと回転していた

「脱力」しきった構えからできる瞬時の反応でありました。

「重力に抗して立つ」には、修練と奥儀の習得が必要とされるでしょうが、日々いかに理想の立ち方また座り方ができるかは、果し合いのない現代の世でも、自らの健康やあらゆるスポーツやパフォーマンスの重要な鍵を握るものと思われます。是非意識をしていただきたい。

今や日本の生活様式も様変わりし、あるべき姿勢もどんどん変化してきているように思います。治療においてはその個人の最適な姿勢に近づくことで、構造による機能の改善が日々行われておりますが

健康は、もちろん患者さんの努力も必要であるということです。

 

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