院長の独り言「肩こりと呼吸法Ⅰ」
2009/03/01
多くの方が悩まれている「肩こり」の中で、朝起きた時が一番こって辛いという人もいるのですが、こういう方の多くは呼吸に問題があります。
「肩こり」の原因には様々あり、首・顎関節・姿勢の異常から来るもの、手の疲労や内臓下垂そして呼吸の問題も大きく関与し、これらの問題が複合的に絡み合って症状を出しています。
呼吸以外の問題は治療で解決出来ますが、朝起きた時の肩こりが一番ひどく、何かをしているといくらかまし、などというケースはバランス治療の他に呼吸法の改善が必要になってきます。
腹式呼吸と胸式呼吸の違いは皆さんご存知かと思いますが、何故胸式呼吸がいけないか。それは首の前方を斜めに走る斜角筋という筋肉があり本来は重力下で首を安定させるために働くものなのですが、胸式の人の場合吸気時にこの筋肉を作用させてしまうのです。
斜角筋は前・中・後と3本あり、頚椎の横突起から第1~2肋骨に付着していて、深呼吸で大きく吸い込む際更に空気を入れようとした時この筋を緊張させて肋骨を引き上げようとします。これが呼吸補助筋と云われる所以です。
しかし通常の呼吸では決して使用される筋ではなく、首の安定性に関与する抗重力筋としてスタビライザー的に作用すればよいのであって、頚椎の不安定性を感知するにはこの斜角筋の弛緩状態が絶対不可欠な要因となるのです。
斜角筋が緊張すると顎が前に出て共同筋(同じ動きに作用)である胸鎖乳突筋も緊張し、内頚静脈の圧迫によって脳圧の上昇とうっ血が生じ、偏頭痛やのぼせ等の諸症状を引き起こしかねません。
そして何より斜角筋の緊張こそ肩から頚にかけての深部の不快感・つらくしつこいこりの張本人であるわけです。
抗重力バランス治療により重力から開放されれば筋のよけいな負担が軽くなって、骨で立ち骨で座れる感覚が得られます。ただそれでも斜角筋の緊張が残るのであれば、呼吸法の改善こそが肩こりから開放される残された手段となり得ます。
前置きが非常に長くなりました。では簡単ですぐ出来る腹式呼吸のやり方をやってみましょう!
普通の腹式呼吸だと「はい、息を吸いながらお腹をふくらましてー!」「はい、吐きながらお腹を引っ込めてー!」
これってなかなか難しいし何か苦しくて長続きしませんね。
どうしても前置きが長くなってしまうのはいつもの悪いくせです。実技は明日くわしく、また宮本武蔵も実践してたであろう「密息」のついてもまじえて述べて行きたいと思います。
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五輪整骨院
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