院長の独り言「肩こりと呼吸法Ⅱ」
2009/03/02
~ 昨日の続き ~
渡り鳥は何千キロにも及ぶ距離を飛び続けるわけですが、その体力の源は何でしょうか?エサをたくさん食べ置きしておくんでしょうか。しかしそれでは身体が重くなって飛ぶのに余計な体力を必要としてしまいます。
実は鳥類の肺には2本の気管が付いており、吸気と排気それぞれの役割を受け持つ管が存在します。鳥たちは空気を吸ってる端から同時に呼き出してもいるんですね。
これは大変に効率のよい呼吸であり、肺は常に新鮮な空気げ満たされ、血中に取り込んだ栄養素である酸素が全身にくまなく送り込まれるシステムになっているのです。
全身の細胞はどんどん酸素が得られることで、果てしない空中遊泳を可能にしてくれている訳です。
人間を含む哺乳類の肺は左右に二つあっても、換気を司る気管は1本しかなく、吸気と排気が同じ管を通して行われ呼吸をしていることになります。
吸った空気を全部吐き出せる訳ではないので、残った容量に再び空気を送り込むを繰り返します。当然残気量があるため肺が100%新鮮な空気にさらされることはありません。
すると一定に膨らんだ風船を膨らまして戻すより、しぼめて戻した方がより新鮮な空気を効率よく取り込めるのは自明の理と云える訳です。
そうです。呼吸とは読んで字の如く、「(呼気)吐いて(吸気)吸う」のが正解!
では腹式呼吸法のやり方を説明します。
1,まず仰向けで両手をへそ下の丹田に当てて下さい(へそのすぐ下でけっこうです)。
2,ノーマル状態(吸っても吐いてもいない状態)から息を吐き出します。この時腹は意識的に凹ませて下さい。口を尖らせて「フーーー・・・」と小さく音を出しながら行います。
3,ある程度吐ききったら力を抜きます。当然凹んだ腹は膨らみながら元に戻って行きます。この時決して吸う意識は持たないように、あくまで自然と吐ききった状態から鼻から吸ってノーマル状態に戻る感じでOKです。
4,ノーマル状態の自然に戻ったら再び口を尖らせてゆっくり小さく吐いて~・・・
苦しくない程度にゆっくり長~く繰り返して下さい。呼吸の間手を当てている丹田に意識を集中し、吐く時は丹田にたまっている空気を足うらからストーンと出すイメージで、吸う時は空気を足うらから吸って丹田にためるイメージで・・・
これで腹式呼吸の初級は完璧です。のぼせや高血圧にも大変効果があります。吸う筋肉より吐く筋肉を鍛えることは身体バランスにも非常に効果があり、とくに吐ききった際に収縮する腹直筋や内外の腹斜筋のさらに深部にある腹横筋は、大腰筋と同じ神経支配であるため、自然に呼吸でこれらの筋群が鍛えられるのです。
腹横筋は骨盤内臓器の安定や大腰筋は姿勢の安定に大きく寄与します。
これらも腹式呼吸の最大の長所となり得る訳です。
では明日「密息」をご紹介しましょう!
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