院長の独り言「彼は…カマさま…虫②」
2009/03/08
東京の大学に行き始めて4年目、念願の一人暮らしが小さなアパートで始まりました。吉祥寺駅の界隈にあり家賃は2万3千円。ゴキちゃん騒動もありましたが、それ以上に狭いながらも充実した素晴らしいひと時を過ごしました。
楽しい思い出のつまった街をあとに、仙台へと引っ越して住んだところは、何と2万7千円の一軒家。小さなアパートから、仙台ではわずか4千円よけいに払えば一軒家に住めるのかと、不動産屋で即決し喜び勇んで引越ししたものでした。
6畳間と3畳間の和室にキッチン・トイレ・お風呂付きの小さな一軒家。旅館をやっている実家から絨毯といらなくなったソファセットを持ってきて見かけは一応洋風に。布団は羽毛をもって来たし、ガラスのテーブルに電話も入れて、豪華で夢のような一人暮らしが始まりました。
何せ25年も前の話し、時代は違ったけれどいつも希望に向かって走り続けていた頃でした。
初めの頃は小さな虫やクモなど、さりげなく頼んで遊びにくる友人知人に撃退してもらっていました。
仙台の赤門(接骨院の専門学校)にも通い始まり新しい生活にも慣れたころ、じめじめとした梅雨が到来する6月のある日、どんより立ち込めた雨雲は、蒸し暑さとともに別なものまで運んできたようでした。
「カマドウマさま」のお出ましです。仙台に「ゴキちゃん」は少ないのですが、「カマ・・・」の生息領域にはばっちり入っているようで・・・
家の周りが土だったのも彼らにとって好条件だったのでしょう。ある日学校が終わり家に戻ると玄関先に・・彼はいました。頭も小さけりゃ目も小さい、どこを向いているのかも分かりませんが、長い2本の触角をしきりに動かしながら、出迎えているわけでもあるまいし・・・(そんなとこで何しとんねん・・怒!)
何分待ったでしょうか、全く移動する気配がありません。意を決し、手を伸ばしてそ~と玄関をガラガラガラ・・・(古い引き戸です)と開けたとたん、「なっなっなっ!・・・」
ヤツは突然踵(きびす)を返し、我が家へ「ピョーン、ベタ!ピョーン、ベタ!ピョーン、ベタ!・・・」と入ってくるではありませんか!(彼は高く飛び上がったのち、必ず着地に失敗し体勢を整えてから再び飛び上がります。そのため自分でもどっちに向かって進んでいるのか皆目見当がついていません)
玄関から出てもらうよう開けたままにし、次の障子をスルスルっと開ける。靴を脱いで30センチ程の段差を上がると「えーっ!」彼はそこも飛び越え中に上がり込んでしまいました。
(どうぞも云わんのに失礼なやっちゃ!こら、ワレー!!)とスリッパを持って追いかけると、彼も事態を飲み込んだか逃げる逃げる・・・・しかし逃げるつもりが目測を誤ってどうかすればこっちに向かって飛んでくる!
「おりゃあー」「うわー!」追ったり、逃げたり・・・逃げたり、追ったり・・・とうとう風呂場に逃げてスノコ(やっぱ古っ!)の下へ姿をくらましてしまいました。
この出来事がたんなる序章にしか過ぎなかったということは、実に悲しむべき幕開けとしか云いようがなく・・・
~続き~
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五輪整骨院
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