院長の独り言(「脳」のああ勘違い!②)
2009/09/13
~ 続き ~
損傷部からの出血は、パンパンに腫れ上がるまで続きます。
「炎症」により「ズッキンズッキン・・」と激痛が起こり、病院又は接骨院などに駆け込むことになるのですが・・・
さてこの捻挫、出血は内出血状態になっており「脳」はひとつの勘違いを起こしています。何を・・・
その前に・・・同じ損傷でも「捻挫」に対しブロック塀の角にむこうずねをしこたまぶつけた時と比較をしてみましょう。この時皮膚は切れ中の肉片までむき出しになりました。皮膚損傷を伴った筋肉挫傷です。
「脳」は損傷部位を的確に判断し出血を促します。どんどん出血させるのです。何故そうするかと云うと、生命を脅かす細菌の進入を防ぐためです。損傷の程度に応じた多量の出血が細菌を押し出し、それから徐々に血を固めてそれから組織の正常な治癒機転に進みます。
そうです!「脳」は組織に損傷が起こった時、皮膚の損傷が伴うかどうかまでは判断できないのです。皮膚の中で起こった怪我だろうが、皮膚の損傷を伴った怪我だろうが「脳」は我が身の生命を守るためには、とりあえず単純に出血をし続けるだけなんです。
皮下で起こった怪我の過剰な出血は無用の長物であり、まさにこれが強い痛みと治癒を遅らせる忌まわしい「炎症」の正体だったのです。
出血は治るためのメカニズムではありますが、最小限度の量で充分であり、そのために処置されるのが「RICE」となるわけです。
R‥Rest(安静)
I ・・Ice(冷却)
C・・Compression(固定)
E・・Elevation(挙上)
捻挫などで「炎症」をもったとき、最小限の出血で治癒メカニズムを引き出すために、これら4つの処方をするのですが・・・
ここまでで、「炎症」に対するメカニズムと対処法はご理解いただけたでしょうか?
「脳」は怪我をした際に皮膚損傷があろうとなかろうと、自らの生命を守るためにとりあえず大量の血を流そうとするのです。それが「炎症」の正体であって、決して生体にとって好ましい現象とは云えないわけです。(皮下で起こった損傷において)
では・・・「ぎっくり腰」と「慢性腰痛」の境目はどこにあるのでしょう?痛みに対して「冷やす」か「温める」かの判断は?つまり今の痛みは「炎症」を伴っているのか?の判断の基準をどこにおけばいいのでしょうか?
ズバリ「痛みが走るか」どうかです。
「ぎっくり腰」も「寝違い」も「痛っ!」と痛みが走ります。これは当然「炎症」をもっています。
「慢性の腰痛」や「肩こり」は「痛苦しい」けれど痛みは走りません。こんな時は温めたり運動した方が楽になります。これらは筋肉の緊張が続いて血流が悪くなっているため、暖めて血行を促進させた方が良いのです。
と云うことは「骨折」や「外傷」以外にも「ぎっくり腰」や「寝違い」も皮膚の下、つまり腰や首の奥で組織の微小断裂が起きていて、出血し熱を持って赤く腫れているのです。つまり「炎症」が起きています。
「炎症」を持てばじっとしていても痛いし、動くと「ズキン!」と痛みが走ります。それをお風呂で温めたりお酒を飲んで血行を良くしたのでは、翌朝に症状が何倍にもなってしまうのです。
「炎症」・・・それは一見万能に見える「脳」の、ちょっとおバカな一面がみせる間違いによるものだったのです。
「痛みが走る」ときは決して温めないようにして下さい。
「ぎっくり腰」で温泉に行く人、結構多いんですよね!「アルコールで直接消毒だ!」もいけません!
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五輪整骨院
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