院長の独り言(「インナーマッスル」①)
2010/09/25
最近野球肩で来院する方が増えています。ある患者さんに「インナーマッスルを鍛えるべきか?」と相談をされましたので、今回は野球肩に対する「インナーマッスル」の考え方について言及してみたいと思います。
「インナーマッスル」とは、身体の深部にある関節をしっかりと固定する役目を持つ短い小さな筋肉のことです。
それに対しアウターマッスルとは、身体を動かす時優位に働く筋肉で、表面に位置する長く大きな筋肉です。(ボディビルダーに見られる大きな筋肉はアウターマッスル)
肩で説明すると、投げる動作の時には伸びた大胸筋(や三角筋)が縮んで球を遠くへ放ります。(ここでは肘や手首は置いときます)
但し、アウターマッスルである大胸筋(や三角筋)が大きな筋力で縮もうとすれば、肩はそのままでは脱臼してしまうことになります。それをインナーマッスルである深層の筋肉が縮んで作用し、関節を脱臼しないようにバランスを取っています。
野球肩の治療で大事なのは、特にこのインナーマッスルを正常化することです。
異常なのは、縮んで伸張性が低下し痛みが伴う状態のことです。痛みが長引けば機能障害まで起こしてしまいます。
インナーマッスルの正常化とは、伸張性に富んで痛みのない状態を目指すことなのですが、以前インナーマッスルトレーニングが流行った時期がありました。
体幹のインナーマッスルトレーニング(コアトレ)には異論はありませんが、肩に関しては害を及ぼすことはあっても、決して痛みやパフォーマンスの改善には結びつきません。
その辺のメカニズムを明日から説明していきます。
~ 続く ~
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