院長の独り言(圧迫骨折!)
2011/01/06
昨日、以前来ていた60代の女性から予約の電話が入りました。
「先生、今日やってるの?よかったあ~。込んでない?午後から大丈夫?」…
3ヶ月ぶりに来院されたこの患者さん。ドアを開けるなり開口一番…
「椅子に乗りかかった足が滑ってしまって、後ろに倒れて腰を打っちゃって!」つらそうなお顔をしながらおっしゃいました。
年末の30日に転倒し、救急に駆け込んでレントゲン検査等したものの特に異常は無し…湿布と痛み止めをもらって帰ったものの、日に日に痛みが増してきました。
「どの辺が痛いですか?」「ここかな?」患者さんは腰の上の方を指差します。
「尻餅をついたの?」「よく分かんないけど後頭部も少し打ったみたい」…
接骨院の先生方ならもう察しはついてしまったでしょう。
人は転倒する際、頭を守る為、前方なら身体を反らして膝を着き(直接手から着けば手首を骨折)、後方へなら腰を曲げてお尻から着いてしまいます。
後ろに転倒して、背中の下の方が痛いと訴えればほぼ間違いなく「脊椎の圧迫骨折」を起こしています。
打腱器で、下の腰椎の棘突起を軽く「トントン」と順番に叩いて上がっていくと、第12胸椎のところで「ここは痛い?」「トントン」「あっ、そこ痛い!」…
「背中伸ばして姿勢良くしてた方が楽でしょ?」「そう、かえって背中丸くしてると苦しくて…」
これで「圧迫骨折」は確定です。「専門の病院で横からもう1度レントゲン撮って確認した方がいいですよ」「そうですか」「ただ治療は今日やれば楽になるけど、少し通わないとだめですよ」…
お腹の方にも関連痛が及び、車の振動で激しく痛むため、昨日は敢えて地下鉄を乗り継いで来院されました。
初日はリンパを流し、椎間を開く治療をしてテープとパッドで脊椎を伸展位で固定しました。
今日の来院時には、お腹の関連痛や腰回りの痛みは、ほとんど感じない程度に回復したとおしゃいました。
ただ、車の振動が一番響くので、始めの何日間は地下鉄通いの方が楽でしょう。(駅からはゆっくりだと20分位かかりますが、歩く分には痛みはなくなりました!)
圧迫骨折は、そのままほっとけば丸い姿勢が戻らなくなり、いつまでも痛みが長引いたり取れなくなったりします。
骨に痛みの神経がないのはご存知でしょうか?
圧迫骨折もつぶれた骨より、その周りを覆っている骨膜の感覚受容器が神経を通して痛みとして感じています。
悪い姿勢による椎体への圧迫を矯正し、周辺の筋膜を整えてリンパが流れれば痛みも軽減し、治癒は加速します。(伸展固定が大事です。昔は伸展位で石膏固定をしたものです…神中整形…素晴らしい方法ですが、今は簡易的な方法で大丈夫です。近頃の病院では固定をしないところが多くなってしまいました。)
けがや外傷の診断は、発生機転を聞いて、最悪の状況をまずは考慮し、検査により徐々に消去法的に診断を下して確定して行きます。
しりもちで次に気を付けなければいけないのが「尾骨骨折」です。(これもきちんと治療しないと後々やっかいな問題を起こします)
これから、雪道や凍結による転倒には、本当に気を付けていただきたい。もし、けがをされた場合は、早めに的確な処置が必要です。
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五輪整骨院
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