院長の独り言(初日)
2011/03/18
3月11日(金)。
午後1人目2時からの患者さん(40代男性)を治療中、2時30分から予約の方から仕事の都合でキャンセルとの電話を受けました。
治療を終え、3時から予約の患者さんを待つ間、施術が終わった患者さんをホルミシス(鉱石による罨法)ベットで寝かせ、カルテのチェックをしていました。
2時45分頃、突然「グラグラッ!!」と建物が大きく揺れだしました。
(最近揺れが頻繁だけど、大丈夫か?)…「ミシミシ…」「グラグラ…」どんどん揺れが大きくなっていきます…
ベットで横になっていた患者さんも上半身だけ起き上がり、天井とこちらを交互に見ながらも、大きくなっていく揺れに動揺の色がありありと…「結構でかいですね!」「いやあ揺れますね!」
私は「こりゃあ、やばいかも知んないですよ!」とかけてたタオルを外し、移動して倒れそうになってる本棚(高さ2メートル)を支えるものの、上から本がどんどん落ちて来ます。
あきらめて入り口のドアを開放しました。
「外出ましょう!こりゃ危ないわ!」「だめですねこれじゃあ!」
何分揺れが続くんでしょうか?一向に治まる気配がありません。
二人で外に出ると、建物の2階の歯医者さんが奥さんと患者さん3人で降りてきました。(高齢のおばあさんでかなり気も動転しています)
歯医者さん曰く「こんな欠陥住宅じゃやばいですよ!」「えっ、ここ欠陥住宅なんですか?」と私、「だって水漏れもしてたでしょう!」(ん~確かに!)
奥さんと目が合って「怖かったですね~」と云われ「この地震だと地盤の軟らかいとこはメチャメチャかもしれないですよ!」「知り合いに預けてる子供が心配で…」(ようやく授かった長男さんはまだ保育所通い)
そう云いながら周りを見渡していると再び地震が…歯医者さんはおばあさんを送り、うちの患者さんも車で帰った後…中に戻って片付ける最中も、何度も大きく揺れ出し院を出たり入ったりの繰り返し…
電気も消え、暗く寒くなってきたところで家路に付こうとすると、歯医者さん夫婦が二階から降りてきたので「中見てくださいよ!」
と…
みんなで靴のまま入り…壁には縦に走ったひび、一部内壁も剥がれ落ち、いつまた大きな余震で崩れるかといった状態に「これはひどいですねえ…」「取り合えず今日は電源だけ切って帰りましょう」「そうですね」
院にあった反射板式の石油ストーブと灯油、そしてダイオーズの水タンクを積んで帰路へ…
渋滞の車で3倍の時間をかけて自宅に戻ると家にカギが…(まだ息子は帰ってないのか?)
カギを開けて中に入り息子の名を叫ぶと…2階から息子が降りてきました「何でカギかけてんの?(笑)」「いやあこんな時だからドロボーとか…」「(笑)アホ!それよりいつでも外出れるようにしとかんと家つぶれるぞ!」「ああ」「ああってお前は!(笑)」
さあそれから懐中電灯を探し、予備の電池を探し、ラジオを付け、布団を一階に下ろし、食事の準備にとりかかります。
「てつ!冷蔵庫も切れてるから悪くなるもんから食べようか!」「分かった!」サバイバル生活の始まりです。
すでに携帯は繋がらず、唯一家内から「気仙沼のママは逃げたかな!」…何度電話しても気仙沼には通じず…(津波か…)
ラジオから聞こえるニュースでことの重大さが伝わってきます。
結局市の職員である妻はその日は帰らず、暗闇と寒さの中息子と二人余震で何度も揺れる家の中、いつでも出れる場所に布団を引き夜を明かすのでした。
娘は前日大学の受験の為神戸に行っており、難を逃れますがその後がまた大変で…
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五輪整骨院
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