院長の独り言(「ゴムと関節」④)
2013/04/25
身体は筋肉連鎖と呼ばれる関係性を保ちながら全身でつながっています。
最近は「アナトミートレイン」という本でも紹介されているように、バックライン・フロントライン・サイドライン・ラテラルラインなど、一連の連鎖機能が紹介されています。
これらも深部や浅いラインなど、いくつかのラインに分かれます。
例えば、片側の首の側屈に制限があった場合、どのラインのどの部位から影響があるのかを見極める必要が出てきます。
立位で、両足を広げてみる、足を閉じてみる、片足を台に上げてみるなどをすると、側屈制限が解放されれば影響するラインが見えてきます。
例えば大腰筋の筋緊張が横隔膜や縦隔を通して斜角筋や椎前筋を引っ張っているのであれば、側屈制限に対し直接首をもんでも下の緊張が残っている限りまたすぐ戻ってしまうことになります。
つまり、下の緊張が作りだしているカウンターバランスとしての上の緊張は、そこだけの手技では解決しないということです。
身体のアンバランスはおおよそ下からの緊張バランスを上が補正している場合が多く見られます。
これらは筋膜連鎖=筋膜ラインとしての話しになります。
重力バランスとしての全体的な治療となります。
ラインを調整した後に、関節の動きの制限を診ます。
主に症状に対する施術になるのですが、ここでも動きの悪い椎骨グループの上下に過可動性の単独椎骨が存在し、ここが症状を出すことが多くなります。
頚椎の神経根症など、しびれ側に首を回旋し伸展を行うと症状が強く出ます。
この時、知覚異常や神経反射の減弱や頚椎のズレを診てC5番などをアジャストしたりすると・・・アウトです。
ほとんどが胸椎のグループでの固着、そしてそれに伴う患部側の肋椎関節の可動性制限があります。
先ほどの「スパーリングテスト」なども、一見頚椎の神経根部への圧迫テストのようですが、以外と胸椎グループの固着があるため、一連の動きの中でのC5番や6番で過可動性による神経圧迫が頻発しています。
つまり施術すべき対象は直接問題を起こしているCの5・6番ではなく、胸椎のタイプⅠによる固着が原因となるわけです。
以前云ったように「腰椎のヘルニア」も、胸椎の固着や腹部筋膜の制限が原因であることが多いのです。(S1やL5は動かされ過ぎ!)
こういったケースは身体のあらゆる症状において見られる現象です。
問題を起こしてるのは、「縮んだゴム」に対し「伸ばされて頑張っているゴム」・・・
「縮んだゴム」は症状を出しません。
「縮んだゴム」を探すには、そこを縮めると症状が寛解することで探し出せます。
関節に関しては、症状を出している上下に存在する固着を緩めます。
関節はゴムに影響し、ゴムは関節に影響します。
重力バランスを通しての関節やゴムを観ていくと、身体って本当に面白い対象になってきます。
P,S 長期間緊張して他に症状を出してきた原因筋は、いっぺんには緩みません(これは解剖学的短縮)。 (運動神経の興奮で伸長反射が多発した神経生理学的短縮は、関節操作で瞬時に寛解することあり!)
但し、緊張の連鎖から開放されるきっかけが出来ることでどんどん緩みやすくはなります。
その方法やベクトル及び刺激量が各施術家の力量となるところではないでしょうか。
闇雲に揉む、硬いからアジャストする・・・のは危険です。
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五輪整骨院
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