院長の独り言(「ピッチャーは投げ込め!ゴルファーは打ちこめ!」)
2015/02/20
アメリカメジャーリーグからソフトバンクに「怪物」松坂大輔投手が帰って来ました。
とても楽しみにしています。
アメリカは契約社会です。
プロの契約書には、練習内容はもとよりケガの対応や日常生活などありとあらゆる条項に規約が盛り込まれています。
松坂投手が一番困惑したのは、投球数の制限でしょう。
キャンプの時期やシーズン中の練習時において、投球制限が厳しく義務付けられてます。
少しでも投げ込みたい松坂投手は、キャッチボールと称して投げ込みの代用にしていました。
投手は消耗品と考えるアメリカは、投球の数だけ故障のリスクが高まるものと考え、筋力は付けても投球そのものは試合以外では極力控えさせたい考えのようです。
怪物松坂は何故投げ込みをしたがったのでしょうか?
これまで、インナーマッスルの柔軟性や伸長反射のメカニズムなどをお話ししてきました。
伸長反射はFascia(筋膜)が関与します。
投球時、初動負荷のかかるタイミングで起こる伸長反射はどのように起こるでしょうか?
最大、弓のようにしなる状況は「ワインドアップ期」から「コッキング期」の動作の時です。
この時、伸びきるFasci(筋膜)が長いほど鞭のようにしなって強力な伸長反射が起こります。
松坂投手はこの反射動作のなかで、初動負荷をかけながらパフォーマンスを高めたいタイプの選手だと考えられます。
世界の青木(プロゴルファー)は、ゴルファーゴルフをすることで筋肉を鍛えるべきだといいました。
筋力が一定のレベルにあれば、反射を鍛えるべきです。
鍛えるというか繰り返すことで、反射を揃えると言えばいいでしょうか。
青木さんは当然筋力トレーニングはしています。
今も現役で筋トレは日々欠かしません。
つまり、パフォーマンスを筋力のアップで伸ばそうとしているのでなく、ゴルフスウィングで反射を揃えることを繰り返し、技術を上げる…それを自分の経験で「ゴルフの筋肉はゴルフで鍛えろ」と言ったのです。
松坂投手は来日後、コーチに手取り足取りフォーム改善の指導を受けました。
それをマスコミが「メジャーのプライドを傷つけた」の「出しゃばりすぎ」だのと報道しました。
望んで指導を受けた松坂投手やそのコーチにとっては「よけなお世話!」だったかも知れません。
反射を揃えてパフォーマンスを向上させるプロは、やはり一流だと思います。
引退した松井や金本が同じことを言いました。
「スウィング作りは素振りが一番!」
「バッティングマシーンではスウィングは作れない」
一流は身体の使い方をよく知っているのだと思います。
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