院長の独り言「ニホンザルの撃退法?③」
2009/04/22
昨日はお借りした資料の中のヴィヴァルディのDVDを見て「バッハとバロック音楽」(絵本)をながめ、「世界と日本の見方」(以前に読んだもの)を再読しました。面白くてつい夢中になってしまいました。今日はかなり寝不足ですが・・・
では、さっそくヨーロッパの時代背景を見てみましょう。
古代ギリシャ・ローマの「知」の文化(プラトン哲学やアリストテレスの論理学、プトレマオス宇宙論やユークリッド幾何学など)は、長い間イスラム文化圏が継承していました。
その間キリスト教圏のヨーロッパは、千年以上にも渡ってキリスト教義(神の知)に反する世界観を一切排除してきたのです。
12~3世紀に入るとキリスト教徒たちは、ギリシャ語のみで語られるイスラム圏で成熟しつつあった「知」の文化を、ラテン語を生み出すことで、とくにアリストテレス体系とキリスト教を融和させることすることで再考しようとする論議が活発になってきました。
キリスト教義をいかに現実世界に置き換えていくか、これらの議論は「スコラ論議」と呼ばれました。この時期の建築様式も同じように神の知と現実世界の再統合という形で「ゴシック」と呼ばれ、教会に異文化を取り込んだ建築が盛んになりました。
こうして14~6世紀イタリアを中心に古代ギリシャの文化再現、文芸復興「ルネッサンス」が興ります。ミケランジェロやダビンチなどの芸術の他に、占星術や錬金術など(言い方よっては)少し怪しげな発想も通して、思想や哲学なども「異」と「同」を大胆に融合する新しい解釈をしようとしました。
このように神秘主義的要素を織り交ぜながら解釈する「ヘルメス思想」が根底にあったのがこの時代です。「ヘルメス思想」では宇宙の基本原理はひとつであり、小さな物質も生命であっても、それは宇宙全体の特質を反映すると考えます。人もひとつのコスモスであり宇宙を司る原理と同じ法則に基づいて作られているとしました。
いかがでしょうか、人の始まりがアダムとイヴとした教義も中世ヨーロッパの時代には東洋思想に近い柔軟でより大局的な発想に変わってきています。
「ヘルメス思想」は世の中の原理を宗教を超えて人間の欲する知識欲のままに広がりを見せ、ルネッサンスという文化的にも宗教的にも大きな変化を生み出しました。
それらの流れは後にルターによる新たな宗教改革の流れを生み出し、聖書を信仰の唯一の基礎とするプロテスタントの誕生につながります。
このようにして時代は静的な美術文化「ルネッサンス」から、動的で劇的迫力に満ちた「バロック」文化に突入していきます。
そんな時代にヴィヴァルディがイタリアで続いてバッハがドイツでバロック音楽活動を担い活躍をしたのでした・・・
前置きは明日も続きます・・・・
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