院長の独り言(症例報告!)
2009/08/21
最近機能解剖学の観点から、固着を起こした関節の動きに対し、自動運動に連動しながら理想的な軌道を補助する治療法を臨床に取り入れ始めました。
関節包の緊張を緩めながら関節本来の動きを介助することにより、患部はもちろんのこと身体全体の大きな動きに影響を与えることが出来ます。
身体はさりげない動作でも、多くの関節や筋膜を僅かずつ連動して使いながら動かしています。
今日腰の痛みが1ヶ月間続いた患者さんが来院しました。昨日の治療で腰を反らす方の痛みは引いたものの、前屈の痛みが残りました。
足首・足根骨・股関節の調整をし、重心バランスの立位と座位と仰向けの支持骨(距骨・坐骨・仙骨)をアジャストし、右腎臓の下垂を調整しました。最後にこれも筋力検査で導き出しますが、腰椎の1番3番そして胸椎の2・3・4番に関節の軌道を調整する必要ありと出ましたので、伸展軌道の介助をしながら調整することでほぼその場で症状を取ることが出来ました。
前屈で腰の付け根が痛むのに、腰の上と背中を伸展しながら調整することで前屈痛が消退するのは不思議に感じるかも知れませんが、一旦関節の軌道が正常な支点を基準に動きだせば、動きによる痛みがその場で改善することは間々あります。
この治療は脊柱のみならず四肢の各関節や手根・足根骨の半関節においても応用可能なので発展の余地が大いに期待されます。
また今日、左の背中から胃の奥そして左脇腹の奥に痛みを感じて来院された方がいました。3ヶ月前から続いており、病院で胃カメラや膵臓の異常を懸念されて検査治療しましたが、症状は消えませんでした。
触診検査において胸椎10・11番の深部圧で症状の再現と皮膚のローリングで知覚異常が再現されたので、内臓異常由来でないことを理解してもらった上で、やはり関節の軌道調整を行いその場で症状が消えました。
全ての関節は凹凸の関係で、ある支点を中心に滑りながら動く構造を有しており、その軌道を決定付けるのがその関節面そして周辺の靭帯や関節包になります。
関節を固定する関節包・靭帯を整え、関節の滑り運動がスムーズになるように軌道を調整すると運動痛が面白いように消えていきます。
関節周辺の変性が進んでいる場合には、繰り返し行うことによって改善が期待されます。
これらは、身体の「動的」なメカニズムに対するアプローチとなりますが、もちろん「静的」な姿勢な対するアプローチの応用も期待できます。
身体メカニズムを知ることで、ひとつのテクニックが様々な治療技術に応用され、臨床で結果が出てくるのは治療冥利に尽きます。
日々ない頭を捻り、結果に一喜一憂しながらも、勉強は一生続いて行きます。今日も9月の国際セミナー(オステオパシー)に向け、寝るまで?布団の中で解剖書にかじりつきましょう!
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五輪整骨院
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