院長の独り言(「美しい公式」を求めて・・①)
2009/09/30
日々診療で身体の検査をしていると、特定の箇所に多くの問題が見られることに気づきます。
骨・関節に於いては足の距骨、仙骨(2番)、そして股関節と頚椎1番(もしくは2番か後頭骨)が多いようです。
後は外傷部位を確認し(最も重要)、内臓や動脈の制限をチェックし、四肢関節の末端を診ることなどで対応します。
ここまでは一連の検査で問題箇所は把握できますが、臨床的には解剖や生理学などいろんな応用で原因部位を推理して核心を探って行きます。この辺は知識とセンスが要求されるところだと思います。
オステオパシーでは、例えばある内蔵に機能低下が発見された場合、動脈による血液循環の問題、脊髄神経からのインパルスの問題、そして内蔵そのものの動きを検査するためそれぞれ動脈・自律神経・膜の制限(内臓の可動性)を診ていきます。
この際、動脈の問題であれば動脈そのものをテストする場合もあるし、ある膜の制限をとることで動脈の牽引を緩めるとか、腹膜の制限を開放することで脊椎の負担を軽くしたり、隔膜を緩めてリンパの流れを補助したりなど、生体や各臓器が喜ぶ刺激で介入して行きます。
喘息が胃の噴門部での緩みによる胃酸の逆流を改善することで症状が軽減したり、膝の痛みが腹部のリリースで軽減することもありますし、いろんな現象がみられます。
では、身体は全て観察し全てに手を加えなければいけないのでしょうか?答えは否。上部頚椎だけで、また腹部の治療だけで全てに対応することは可能だと思っています。(もちろん頭蓋治療だけで全てに対応されるドクターもおられるでしょう)
但し、検査をし患者さんの言葉に耳を傾け、感情面やあらゆる身体の情報(異常部位)をキャッチした上で、その全てを「この頚椎1番のアジャスト一回で取り去る!」という思いで、そこに全てのエネルギーを込めれば、結果は出せるということです。
それを「足」だけでやれる人もいるでしょう。なるべく多くの情報を把握して、施術者が特化した部分だけで治療を行い、その部分に生涯をかけて研究している人の方が強いかもしれません。
いずれ、どんな状況でも治したい一心であれば、知識も必要だし技術も必要です。しかし、世の原理は本来「シンプル」であるものです。
科学も物理も「世の中の原理は、当てはめる公式がシンプルなほど美しい」と云われます。
アインシュタインが証明した「E=MC2(二乗)」・・・エネルギーは質量×光の速さの二乗に等しいとし、光速度不変の法則の基では、エネルギーは質量と等価であると発表しました。つまりどんな物体でも、あらゆる条件下で光の速度が一定であるこの世の中では、その質量(物質)がエネルギーそのものであると・・・これほど美しい公式はないと思います。
公式に至るまでの内訳は複雑怪奇であっても、そこを整理・把握しなくてはシンプルで美しい公式は導き出せません。
治療も、症状という多くの事象を踏まえたうえで、それを理論に則って解き明かし、最終的にシンプルな方法論に行き着けば、単純な操作でも難問(複雑な症状)をいとも簡単に解決して行けるのだろうと思います。
アプローチは様々あって当然なのですが、そこに至る情報量の多さは多いほど有用で、帰結を惑わす因子にはならないはずです。
それぞれ施術者に合った技術が駆使されるわけですが・・・私は「膜」にはまりました。「膜」をリリースする治療に大きな可能性を見出しました。
多くの施術者がそれぞれの道で、多くを学び知識を蓄え、自分が魅せられた技術で、「美しい公式」を作り出すための奮闘努力を日々しているわけです。
----------------------------------------------------------------------
五輪整骨院
住所 : 宮城県仙台市宮城野区五輪2丁目10−8
電話番号 : 022-762-6216
----------------------------------------------------------------------


