院長の独り言(マッケンジーのOh my Got!・・・B)
2009/12/05
1997年6月、日本において初めて「WFCカイロプラクティック世界大会」が東京国際フォーラムと帝国ホテルにおいて行われました。
当時厚生大臣だった小泉純一郎氏の挨拶から始まり、WHO(世界保健機関)後援のもと全世界30ヶ国約1800人を集め、7日間にわたる熱いセッションが繰り広げられました。
特に「頚椎に関する科学シンポジューム」と表し、6日~8日の3日間の間に頚椎を中心にあらゆる分野の理論・テクニックが世界中のD,C(ドクターオブカイロプラクター)により発表されました。
今から12年前、当時の私は最もカイロプラクティックにのめり込んでいた時期で、数あるワークショップの中からどれを選んで聴講するか、全てに参加したいもどかしを感じながら精力的に回っていたのを思い出します。
1Fの広い展示ブースには最新機器がずらりと並び、有名D,Cにも間近でお会いできたりで興奮しっぱなしの3日間でした。
その当時のワークショップの中で日本に初めて紹介されたのがジェイコブD,Cによる「マッケンジーエクササイズ」でした。
当時PAAC(パシフィックアジアカイロプラクティック協会)の講師であった仲井D,Cがそのワークショップの通訳を務めており、氏から直接勧められたこともあり聴講したのが「マッケンジーエクササイズ」との初めての出会いでした。
カイロプラクティック大会において唯一カイロプラクティック以外の概念とテクニックだったのが、理学療法士であるロビン・A・マッケンジーによるこの「マッケンジーエクササイズ」だったのです。
マッケンジーは、ニュージーランド出身のPT(理学療法士)で脊柱疾患を中心とする構造治療の分野で、大変な功績を残した人です。
ある日ひどい坐骨神経痛の患者が来院した際、用事があってその場を少し離れなければならなかったマッケンジーは、患者さんに真ん中から頭側が30度ほど起き上がったベットに寝ているよう指示しました。
用事を終え間もなく戻ると、マッケンジーはとんでもない光景を目にするのでした。(Oh my Got!何てことをしちまったんだい!)
彼はその光景を見て、それまでの実績や名声が一遍に吹き飛んでしまうことを覚悟し思わず頭を抱え込んだのでした。
普通なら腰をかばうために仰向けに身体を曲げて寝るところを、その患者さんはなんとベットにうつ伏せになってマッケンジーを待っていました。つまり、角度のついている背もたれに腹ばいになったため、腰から反るようにしてうつ伏せ寝をしていたのです。
当時はもちろん急性腰痛や坐骨神経痛には、背中を丸め横になっていることが常識でした。(現在の日本の医療界でもようやくこの常識から変化しつつあります)
恐る恐るマッケンジーは声をかけようと近づきます・・・(このまま動けずにいるんだろう・・・どうやって態勢を戻したらいいのか・・・)
すると患者さんはその態勢のまま、顔だけくるっと向き直り満面の笑顔でこう云いました「いやーマッケンジー、お陰様で腰も楽になってしびれも取れちゃってるよ!この態勢はとても楽だ!君に感謝するよ!」
マッケンジーはひっくり返りそうになりました。(何てこった、腰痛がそっくり返ることで治ってしまうなんて!これはコペルニクスに継ぐ世紀の大発見だ!)・・・と思ったかどうか・・・
その後マッケンジーは臨床を繰り返し、理論と照らし合わせて「マッケンジーエクササイズ」として体系付け、世に発表したのでした。(彼が活躍したのは1950年代のことです)
次回、その理論とエクササイズについて綴ってまいります。
~ 続く ~
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五輪整骨院
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