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院長の独り言(「インナーマッスル」⑤)

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院長の独り言(「インナーマッスル」⑤)

院長の独り言(「インナーマッスル」⑤)

2010/10/06

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から28年前、ロッテの村田兆冶がアメリカで肘の手術を敢行した。当時は誰もがマウンドに立つ村田投手の可能性を否定しましたが、2年間に及ぶリハビリの後大方の予想を覆して彼は見事な復活劇を果しました。

「サンデー兆冶」日曜日の度に豪快な「マサカリ投法」で観客を沸かせたシーンは今も記憶に残ります。引退後も50歳まで140キロを越す速球を投げ続け、還暦を過ぎた今でも130キロ台のスピードボールを投げ続けています。

今でこそ肘や肩を痛めた多くのプロ野球選手が手術に踏み切るようになりましたが、30年位前までは、身体にメスが入るようでは選手生命は終わりだと云う常識がありました。

アメリカのジョーブ医師による村田兆冶の治験例から、今では肘や肩を痛めたプロ野球選手の多くが手術を受ける時代となりました。

以前スポーツ医学に従事される、ある著名なお医者さんの公演を聞いた時のお話ですが、長年の痛みに耐えた選手が、選手生命をかけて手術に踏み切る頃には、肘に付着した腱はボロボロの状態になっているそうです。

腱の一部分が断裂し、それが盛り上がってくっ付く(瘢痕治癒)…それが幾度となく繰り返されメスで中を開いたころにはグチャグチャになっています。ここまでくれば腱移行術などの外科的処置に頼らざるを得ません。

肩の腱板(インナーマッスル)の一部である棘上筋の腱損傷なども、修復期間の完全ノースロー(投球禁止)は、徹底されるかどうかで選手の復帰後の活躍にはっきりとした差が生じたようです。

手術に踏み切る状態になる前に、いかに適切な治療が行われるかが重要だということがお分かり頂けると思います。

ここで投球フォームの解析をして見てみましょう。

投球の切り返し時、肩は大きく外旋します。この時、肩甲骨の肩甲棘のラインに沿って上腕骨が位置するべきです。このポジションはゼロポジションと呼ばれ、ガッツポーズの際に自然ととられる角度になります。(手を上に挙げるガッツポーズはオーバースロー、五木ひろしの様に下にするガッツポーズはアンダースロー)

つまり、肩甲骨の角度に沿って上腕の角度が決まります。ここの角度が一致した時、回旋筋板(ローテーターカフ)つまりインナーマッスルが一様に捻られながら伸張し、反射による肩の強烈な内旋が起こります。

この際の反動は凄まじく、リリースの瞬間は手の平は空を向くくらいに内旋されています。

この瞬時の外旋~内旋運動が、フォームにおいても治療においても重要なポイントになります。

次こそインナーマッスルの施術法、本題に入れるか?

                  ~   続く   ~

 

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