院長の独り言(基準を考える…③)
2011/01/21
「大腰筋」とは、5つある腰椎の横突起前面から始まり、股関節前面の小転子(付け根)に付着する筋肉です。
お腹の奥にあって、立位の体勢を保持するのに使われる深層筋(インナーマッスル)で、四つ足から二足歩行に移行する際、長い歴史の中で発達して来た筋肉です。
自然界の動物達は、天敵から身の危険にさらされると、巣ごもりをしてストレスから解放されるための時間と、安全な空間を確保します。
現代人は、天敵こそいないものの(会社や学校に存在するかも?)、様々なストレスにさらされています。
「脳」は、その警告信号として大腰筋にファーストアラームを発し、筋力の弱化を引き起こします。しかも、ほとんどが左側に起こることが、筋力検査により確認されます。
それでもストレスがかかり続けるとセカンドアラームが発せられます。横隔膜です。ここの緊張が始まります。
それでもなお、ストレスがかかれば、最後に身体は副腎からホルモン(アドレナリン等)を分泌して、交感神経を高め、ストレスに打ち勝つために闘争状態に身をおいて頑張ります。
これらはほぼ無意識のもとで行われ、症状が出て初めて気付くわけです。
現代のヒトは、無理を重ね、痛みや病気にならないと身体の信号に気付けない社会環境に置かれてしまっているのです。
本来なら、大腰筋に発せられるファーストアラームや横隔膜へのセカンドアラームで、バランスのくずれ、又は呼吸不全で気付かねばなりません。
多くのヒトが、大腰筋のアンバランスによる重力バランスのくずれや、呼吸不全による姿勢の悪さ、交感神経過緊張による様々な病気に悩まされているのです。
二足歩行で完成された、現代人の脊柱の形態は、精神性の向上と共に、大腰筋のアンバランスから始まる多く疾患をかかえると云う、2つの大きな変化をももたらすことになりました。
重力バランスからの逸脱が、身体病理が始まる原因であり、結果として筋肉が緊張し、脊柱が歪み、体液バランスが滞ってくるわけです。
治療の取っ掛かりとして、まずは「大腰筋」…とても大事です。
そこから、抗重力バランス治療は始まるのですが、その他の要因も、当然重力バランスを崩す原因になります。
それらは、また次回に…
~ 続く ~
----------------------------------------------------------------------
五輪整骨院
住所 : 宮城県仙台市宮城野区五輪2丁目10−8
電話番号 : 022-762-6216
----------------------------------------------------------------------


